少し前からネット上で、「週刊文春」の新谷学元編集長の画像が大量に出回っていた。
新谷のセリフとして、こう書かれている。
「我々は最悪書かれた相手が自殺することも
頭の片隅に置いて それでも書く
僕たちは間違ったことはしていない
死ねと言ってるわけじゃないけど
結果的に自殺するんだったらしょうがない」
中居くんを擁護する人々が、「週刊文春」への怒りを抱いて、過去の発言を拡散しているものだが、なんと、この投稿を拡散しているSNSユーザーに対して、文藝春秋法務部が、削除しないと刑事告訴と損害賠償訴訟を起こすという文章を送り付けていたらしい!
文春の言い分は、こうらしい。
「記事を書く上では常に最悪の想定が必要で、最悪の場合、書かれた相手が命を断ってしまうことさえある(「女性セブン」報道での市川猿之助氏が両親とともに心中を図り、両親が死亡してしまった例など)。記事が対象にどのようなダメージを与えるかは予断を許さないが、最悪の事態を想定しつつ、それでも書く場合は、その理由を読者に胸を張って説明できるか否かを常に考えている」
なにを言っているの?
フジテレビ・中居くん問題の記事では、超重要な部分をシレッと訂正したことが大問題になった。
「読者に胸を張って説明」できないから、シレッとやったんだろう。
そもそも文春は、とにかく特大のゴシップを書いて、売り上げが立てば万々歳だとしか思っていない。
重要な部分は
「知人によれば、◎◎が~~と言ったという」
「〇〇が~~していましたが、私は先に帰ったのでその後のことは…」
というような、あいまいな書き方しかしていない。
真実がどうであったのかなんて関係なく、「特大の売れるスキャンダルになるかどうか」が最優先だからだろう。
特大のスキャンダルにするためには、世間に投げ込んだとき、憶測による憶測をどこまでも呼び起こさせて、話をデカくさせるような書き方をしなきゃいけない。
だから、核心部分は巧妙に伏せて、あいまいな記事の書き方をしているのだ。
この手法を「胸を張って説明できる」のか?
しかも、これまで、憶測と誤報で散々商売しておいて、自分たちがネットで炎上したら、「法務部」の名を使って一般読者を威圧するなんて、どこまでふざけているのか??
さらに、その威圧の根拠が「ファクトチェック」とは!
別の角度から見れば、それだけ、今回の誤報は、文春にとって痛かったのかもしれない。
今月いっぱいで、出版取次大手が、コンビニへの週刊誌の配本から撤退する。
それにともなって、地方ではいよいよ雑誌の姿が消えるコンビニもあるらしい。
福岡のうちの近所もその対象かもしれない。今の時点で、ほとんど雑誌が並んでいない。
そんな中で、なんとか売り上げを立てて、電子版への入会者を増やしていきたいという思いがあるのは知っているが、文春のやり方には、まったく賛同しない。
「文春廃刊」という言葉がこれまでになく乱れ飛んでいるのを見ても、それも仕方のない状況だとしか思えなくなった。